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デザインコラム

 デザインはマイナスの作業

 

デザインはマイナスの作業

 

グラフィックデザインをするうえで、大切なポイントの一つがアピールポイントをできるだけしぼり訴求することです。沢山の掲載したい情報を一つひとつ省いてゆくそのマイナスの作業が、わかりやすく、訴求力のあるデザインを生み出します。
しかし、一番言いたいことだけ伝えれば良いわけではありません。掲載したい原稿の中から、一番大きく扱いたいもの、中くらいの扱いでよいもの、小さくてよいもの、または、削除してもよいものに整理します。その課程をへることによりデザインにメリハリがでてわかりやすいものとなります。デザインの現場で、よく耳にする言葉があります。最近の人は文章をあまり読まないからできるだけ文字の量を少なくわかりやすいようにしましょう。と。グラフィックデザインをする上では当然配慮すべきことなのですが、多くの印刷物を見るにつけ情報過多になっていることもけして少なくありません。たとえば、デザインのフォーマットに合わせるためわざわざ文章量を増やすといった、デザインのためのデザインになっていたり、アピールポイントがやたら多く文章量もそれに比例して多くなり、本当に言いたいことが霞んでしまうといった具合に。ただ、わかりやすいことと、その会社や商品を信用したり安心することとは同じではありません。信用や安心のための情報も無駄な情報とは言えませんし、情報量が多くなるからと言って無理に削除する必要もありません。要は、先述したように、原稿を大、中、小に分け整理してメリハリをつけることです。よく、ポスターやパンフレット、カタログ等々に極小の文字で説明や注釈がしてあるものを目にする機会がありますが、あれなどは大抵、信用や安心のための情報を提供しています。その情報に目を通す人は多くはないのかも知れませんが、こうした情報と言うのは、「無用の用」という役割を果たしていると言えます。ともあれ、グラフィックデザインは、情報を適格にわかりやすく伝えるという他に、決まっているデザインの法則などはなく、その時代により、場所により、状況により、受け手により常に変化してゆくものだということを心に刻み付けなければならない仕事なのです。

※【無用の用】一見、何の役にも立たないようにみえるものが、かえって大切な役割を果たしていること。不用の用。(大辞林)

 
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